建築のデザイン科学
CADやCGを用いて誰もが気軽にデザインを操作できるようになった今、デザインの推敲を深めるための論理的なデザイン思考をいかに獲得するかは、建築デザインの修養においてますます重要になっている。本書は、学部高学年や大学院生を対象に、デザイン科学の視点から、直感に頼らない論理的なデザイン思考の基礎を包括的に紹介する。
■目次
・はじめに
・第1章 デザイン科学について
1.デザイン科学とは
2.デザイン科学の切り口
3.デザイン科学と情報処理
第2章 デザインと図式
1.図式の思考
2.図式の計算幾何学
3.形態の探求
Column 1 アルゴリズムによる空間分割
第3章 デザインと数理
1.数理的デザインとは
2.確定的な意思決定の数理
3.曖昧な意思決定の数理
4.探索の数理
5.データマイニングによる探索
Column 2 最適化による合理性を持つ複雑な形態の生成
第4章 デザインと論理
1. デザインについて論理的に語ること
2. デザインされる物事の構造
3. 問題解決としてのデザイン
4. デザインプロセスのモデル
Column 3 パタン・ランゲージにより生成されたLinz Café
第5章 デザイン科学の修習
1.教育におけるデザイン科学の役割
2.発想的デザイン思考を学ぶ
3.統合的デザイン思考を学ぶ
4.論理的デザイン思考を学ぶ
著者:日本建築学会
出版社:京都大学学術出版会
サイズ:A5
ページ数:277
発行年:2012.05
