曼荼羅都市 ヒンドゥー都市の空間理念とその変容
バリの王国の都市として建設されたチャクラヌガラ。インドネシアにあった王国マジャパヒトゆかりの都市。本書が巡る旅はそのチャクラヌガラの「発見」から始まる。中心にメール寺院を置きつつ、南北10づつの(屋敷地)に区画されたその街区は、インド的であると同時に平安京にも似ている。この空間構成原理はどこから来たのか?仏教、ヒンドゥー教の宇宙観としての曼陀羅を表象したアジア都城の空間計画の真髄を実証的に示した、画期的研究。
■目次
・口絵
・はじめに
・凡例
・第1章 インド世界の都市
古代インドの都市/インド都城の理念/ヒンドゥー都市の空間構成/東南アジアのヒンドゥー都市-インド的都城の展開-
・第2章 マドゥライ
マドゥライの都市形成/マドゥライの空間構造/カーストと棲み分けの構造/居住空間の変容/曼荼羅都市・マドゥライ
・第3章 ジャイプル
ジャイプルの都市形成/ジャイプルの空間構造/ジャイプルの住居と住区構成/住区の変容/曼荼羅都市・ジャイプル
・第4章 チャクラヌガラ
ロンボク島とチャクラヌガラ/チャクラヌガラの空間構造/棲み分けの構造/マジャパヒト王国の首都/曼荼羅都市・チャクラヌガラ
・おわりに/註/主要参考文献/索引
著者:布野修司
出版社:京都大学学術出版会
サイズ:菊判
ページ数:480
発行年:2006.03
