農山漁村の空間分類 景観の秩序を読む
村の鎮守はなぜ「そこ」にあるのか?農山漁村の集落景観の背後に隠された、住民による生活空間の意味づけの秩序を、「空間分類」の体系として捉え、その理論的な位置づけおよび実証的な実態解明を試みる。村落空間は、生業的・社会的・象徴的機能が与えられた景観要素から構成される「テクスト」、すなわち一つの記号体系であり、その成り立ちや「構造」が解き明かされる。
■目次
・序論
・第一編 理論編
日本の村の空間論-テクスト論の視角-/英語圏の景観テクスト論/村落空間論における構造主義と記号論
・第二編 実証編
「空間分類」の全体性-諏訪農山村を事例として-/「空間分類」の複数性-丹後半島漁村を事例として-/「空間分類」の階層性-近江湖西山村を事例として-/「空間分類」の相対性-玄海諸島漁村を事例として-/「空間分類」の変動性-中国四川農村を事例として-
・結論/文献/あとがき/索引
著者:今里悟之
出版社:京都大学学術出版会
サイズ:A5
ページ数:320
発行年:2006.03
