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東京の公園と原地形

セール価格 1,980円(税込)

東京には地図には見えない谷があった。隠された地形に左右される景観。谷戸は天然のグラウンドデザインだ-。

「谷戸(やと)」とは、自然がつくった谷のこと。

「谷戸歩きの面白さというのは、景色が次々と展開していくところにある。これも部分的に変わるのではなく、全部が変わる。20~50メートル上るだけで尾根になり、今まで見えなかった尾根の向こうの景色が見えてくる。尾根から谷戸に下りると、ここだけの世界がある。」谷戸歩きの魅力に取り付かれた著者は、「谷戸」をキーワードにすると地形が良く理解できることに気付く。原地形(人の手のまだ入らない自然のままの地形のこと)を理解し、周辺の地形の一部分として見てみれば、庭園や公園が新たな顔で浮かび上がってくる。

■目次

・序章 地形は呼んでいる

    イギリス風景式庭園と日本庭園

・第1章 原地形と谷戸

     原地形とは/谷戸から原地形がみえる

・第2章 武蔵野台の谷戸

     清水谷公園/石神井公園/砧公園(砧緑地)/小金井公園

・第3章 丘陵の谷戸

     こどもの国(多摩丘陵)/薬師池公園(多摩丘陵)/小宮公園(加住丘陵)

     国営武蔵丘陵森林公園

・第4章 崖線の谷戸

     そう浪泉園/殿ヶ谷戸庭園/深大寺と神代植物公園

・第5章 ロイヤルグリーン

     明治神宮内苑/明治神宮外苑/新宿御苑/江戸城の内壕と外壕

・第6章 大名庭園と谷戸

     戸山荘(一部、戸山公園)/松平讃岐守下屋敷

・第7章 明治・大正の庭園と谷戸

     相馬邸庭園(一部、おとめ山公園)/池田邸庭園(「春の雪」の庭園)

・第8章 谷戸の傑作

     椿山荘/三渓園

・第9章 谷津につくられた西山荘

     水戸黄門の隠栖地

・第10章 「谷地」につくられた南湖公園

著者:田中正大

出版社:けやき出版

サイズ:A5

ページ数:343

発行年:2005.06