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新訳版 芸術経済論

セール価格 2,750円(税込)

ジョン・ラスキン(1819 ー1900)19 世紀イギリス・ヴィクトリア時代を代表する思想家、美術評論家。

当時イギリスでは産業革命の絶頂期を迎え、それに伴い新しい社会問題が生まれていた。工業化による公害、技術革新による失業者の急激な増加。功利主義を推し進めた結果、生まれたものは環境破壊と貧富の差、人間性の欠落であった。

ラスキンが教示するのは、芸術とは人間が労働の中に見出す喜びの表現だということである。だが、労働は分断された。人間は単なる切れ端に分けられた。ラスキン去って1世紀、その状況は今日も変わらない。美がいま一度、実り多き労働の自然でかつ不可欠の随伴物となるために、国家と国民はなにをなすべきか。

■目次

序:芸術による労働の聖化(文・佐々木雅幸)

序文

第一講 芸術の発見と適用

発見

適用

第二講 芸術の蓄積と分配

蓄積

分配

補遺

一、父権

二、公的扶助を受ける権利

三、能力訓練学校

四、社会の嗜好

五、新需要の創出

六、文学の経済論

七、国家の水先案内人

八、絹と紫

著者:ジョン・ラスキン、宇井丑之助、宇井邦夫、仙道弘生

出版社:水曜社

サイズ:A5

ページ数:192

発行年:2020.06