
長屋から始まる新しい物語
忘れられた長屋暮らし? どっこい活きていた! 大阪発 長屋が作る未来型コミュニテイの物語
大阪の中心地・梅田。ここから徒歩15分ほど北区豊崎の長屋街。一歩踏み入れた途端、著者は目を見張った。緑豊かな土の路地、数棟の長屋。高層ビルに囲まれながら時間が止まったかのようなたたずまい。都会のオアシス。これは残したい、残すべきである・・。
そこから著者ら大阪市立大学(現大阪公立大学)の研究者らによる実践研究が始まった。15年間取り組んでいる長屋のリノベーションプロジェクト。11年11回におよぶオープンナガヤイベント。
1部では長屋人の物語が語られる。長屋を舞台の新鮮なライフスタイル。居場所、絵本図書館、癒し教室、交流・福祉事業。2部では、長屋の空間的・経済的な可能性を探る。3部では大阪モデルにとどまらず数多くの他事例と連携し、新しい長屋ムーブメントを巻き起こすための戦略を提言する。
■目次
1部 長屋人(ながやびと)の物語 どんな人が住んで、何を実現しているか
1章 長屋で夢が実現した
2章 まちにひらく、まちをひらく
3章 まちを豊かに
2部 空間的・経済的可能性 人と地域の潜在力を引き出す
4章 長屋と路地のまち
5章 大家さんにとっての長屋の可能性
6章 長屋暮らしとリノベーション
3部 次代に向けたステップ 暮らしにひらくまちづくり
7章 オープンナガヤ大阪編年記
8章 長屋再生はネットワークと情報の時代へ
著者:藤田忍
出版社:水曜社
サイズ:A5
ページ数:160
発行年:2023.02