誘惑のデザイン 都市空間と商業環境の未来を構想する
今につながる日本の商店街の歴史は140年、百貨店の誕生は120年、量販店、ショッピングセンター(SC)は50年。消費者の欲望変化の中で今、各商業施設は激しい施設間競合を伴いながら生き残りを模索している。本書は欧州を中心に古今東西の都市空間と商業環境を振り返り、考察し、その再生と未来の構想へと飛躍させた待望の書。
■目次
第I部 商業的都市空間/都市的商業空間 その未来に向けた36の断章
・ミラノ万博は都市的商業空間のショーケース通りで貫かれた
・誘惑性と煽動性が露出の祭典に混淆する
・時代の夢は商業的欲望となって可視化される
・カフェは街の公共的質感を醸成する
・街路という舞台は人間の偉大な発明である
・界隈は公共空間として考えよ
・人間の根源欲求は三つの要素で構成される
・集客と滞留の原則から空間創造を考える
・視点や眼差しを複数所有し複眼で都市を見る
・積層と複合で世界をつくれるか?
・速度は都市に何をもたらしたか?
・地域の解体はテクノロジーが生んだ現実である
・臨床的眼差しで界隈やSCを眺めてみる
・タウンマネジメントは街を救済するのか?
・ターミナルからすべてが生まれる
・トランジットモールは消費空間の未来形か?
・非物質的商品を「見える化」する ほか
著者:彦坂裕
出版社:繊研新聞社
サイズ:四六
ページ数:367
発行年:2016.06
