桑沢洋子とモダン・デザイン運動
バウハウスの流れをくみ近代日本のデザイン教育の拠点となった「新建築工藝学院」でモダン・デザインを学び、後に「桑沢デザイン研究室」を創立した桑沢洋子。本書では、桑沢の幼少期から、デザイナーとしての活動、デザイン教育者としての活動などを辿り、そのデザイン理念がまとめられている。
■目次
・はじめに
・第1章 自己形成期
幼少期/女子美術学校入学/新建築工藝学院入学 バウハウスとの出会い
・第2章 編集者としての活動
「住宅」の取材記者/「婦人画報」の編集者/「改良服」論争のゆくえ/デザイナー・ネットワークの形成
・第3章 デザイナーとしての活動
仕事着のデザイン/野良着の改良運動/ビニロンと民芸運動/日石サービスマンのユニフォームデザイン/四年で一新された日石のユニフォーム/既製服のデザイン/既製服を個性化する「ユニット」/桑沢デザイン工房
・第4章 デザイン運動体としての桑沢デザイン研究所
啓蒙活動から服飾教育へ/多摩川洋裁学院の創立/桑沢デザイン教室開設/機関誌「KDニュース」/桑沢デザイン研究所創立/学科編成と教育目的/造形教育センターの設立/日本のグッドデザイン運動/国際デザイン協会の設立
・第5章 デザイン教育者としての活動
バウハウスシステムによるデザイン教育/高橋正人による「構成教育」/石元泰博の果たした役割/構成教育を基盤としたドレス・デザイン科の教育/構成教育の目的/桑沢の初期のデザイン教育観/ファッション・デザインの三つの特質/デザイナーを育てる三つの教育領域/基本概念としての「量感」/感覚表現の四要素/先駆的なイメージ表現/「美的な要素」と「機能的な要素
・第6章 桑沢洋子のデザイン理念
モダニズムの思潮/機能主義/合理主義/量産への強い志向/ファッションにおける「日本的なもの」/民芸の「尋常美」/生活重視の思想/近代デザインと民芸の融合
・おわりに
・参考文献
・参考論文および初出
著者:常見実紀子
出版社:そしえて
サイズ:210×130
ページ数:269
発行年:2007.10
