ビフォー ザ バウハウス 帝政期ドイツにおける建築と政治1890-1920
バウハウスの栄光の影に隠されたドイツ建築・デザイン史。世紀転換期ドイツの産業化/世界政策と併行して展開した、プロイセンはじめ諸王公国における建築・工芸・デザインをめぐる改革、アーツ・アンド・クラフツ運動の受容と田園都市運動の推進の諸相をあきらかにし、ドイツ工作連盟でたたかわれた建築とデザインの「定型(規格)化」か、芸術の「独自性」か、をめぐる論争の今日的意味を問う。
■目次
・序章 ドイツ帝国におけるデザイン改革の政治性
・第1章 ドイツ中・南部諸国におけるデザイン改革 1890-1914年
・第2章 プロイセン商務省とアーツ・アンド・クラフツ運動の教え
・第3章 プロイセンの工芸改革―文化・階級・近代経済
・第4章 国家ならびに民間による改革推進力のドイツ工作連盟への収斂
・第5章 ヘルマン・ムテジウスの設計活動-政府の仕事と工作連盟の実践の狭間で
・第6章 ヴィルヘルム帝政期の田園都市運動とその文化的断層
・第7章 工作連盟の政策と世界政策
グローバル経済と〈グッド・デザイン〉に対するドイツ政府の関心
1912-1914年
・終章 結論
補遺A プロイセン州立芸術・工芸・実業学校概要
補遺B ヘルマン・ムテジウスによる十箇条の指針
アンリ・ヴァン・ド・ヴェルドによる十箇条の反論
著者:ジョン・V・マシュイカ、田所辰之助、池田祐子
出版社:三元社
サイズ:A5
ページ数:576
発行年:2015.07
