
日仏会館と芸術交流の一〇〇年
日仏会館は渋沢栄一と駐日フランス大使ポール・クローデルによって、1924年に創立されました。それを機に本格的に始まった両国の文化交流100年をふりかえり、会館建物の変遷や、これまであまり知られてこなかった建築、音楽、庭園、写真・映像分野の一側面をひもときます。
■目次
イントロダクション
・三浦篤
資料と画像から見る日仏会館の歴史――その建物を中心に
第1部 建築・都市分野からみた日仏交流を彩る偉人たち
・イントロダクション 中島智章
・中島智章
1870~80年代の日仏交流――古市公威
・藤森照信
1920~30年代の日仏交流――前川國男と坂倉準三
・倉方俊輔
1950~60年代の日仏交流――吉阪隆正
第2部 日仏音楽交流――草創期から現代までの歩み
・イントロダクション 野平一郎
・船山信子
第二次世界大戦以前の日仏文化交流――小松耕輔と三浦環を中心に
・野平一郎
日仏音楽交流と音楽教育機関の構造化――池内友次郎と安川加壽子の周辺
・ヴェロニク・ブランドー
1980・1990年代の日仏文化交流における現代音楽分野の豊かさ
第3部 日仏におけるイメージの往還――19~21世紀の建築・庭園、写真・映像
・イントロダクション 林洋子
・林洋子
アルベール・カーンの再生――1890~1920年代パリでの日本イメージの刻印者として
・ジャン=セバスティアン・クルーゼル
フランスにおける日本建築最初期の実現例――アルベル・カーンの数寄屋
・隈研吾
フランスでの近年のプロジェクトをめぐって――アルベール・カーン美術館新館を中心に
第4部 コンサート――日仏文化交流に尽力した作曲家たち
・野平一郎
曲目解説
・シンポジウム プログラム 日仏芸術交流の100年――建築、音楽、庭園、写真・映像
著者:三浦篤、中島智章、野平一郎、林洋子
出版社:三元社
サイズ:A5
ページ数:180
発行年:2025.06