シビックプライド 都市のコミュニケーションをデザインする
18世紀にイギリスで生まれた「シビックプライド(=市民が都市に対してもつ自負と愛着)」の考え方は、地域活性の切り札として脚光を浴びています。本書は、都市が持続し、豊かになっていくためのコミュニケーションデザインについて、ヨーロッパの都市をケーススタディとして取材、分析。「シビックプライドの育て方」と題された最終章では、組織や人々が具体的にどのような活動をすればいいのかPDCの3つのフェーズで紹介しています。自治体や都市開発に携わる方々だけでなく、建築・デザイン、コミュニケーションビジネスにかかわる全ての方にお薦めの1冊。
■目次
・はじめに 伊藤香織
・第1章 10のケーススタディ
ケーススタディ・マップ
ケーススタディに見る都市のコミュニケーション・ポイント
アムステルダム 「市民こそ都市である」というメッセージ 紫牟田伸子
(インタビュー)ケッセルスクラマー
バルセロナ 都市の未来を共有するクリエイティブなキャンペーン 伊藤香織
(インタビュー)*S、C、P、F...
ハンブルク まちがつくられるライブ感 北村俊明
ニューキャッスル/ゲイツヘッド 建築とアートのデリバリー 太田浩史
マンチェスター シビックプライドの基点「URBIS」ほか 日高仁
ボルドー まちの求心力としての公共空間 太田あゆみ+太田浩史
ブリストル トータルな都市デザインでまちが語り始める 佐藤裕+伊藤香織
(インタビュー)マイク・ローリンソン(シティ・アイディ)
ブラッドフォード 都市は変われると信じる気持ちを育てる 伊藤香織
(インタビュー)スクイント/オペラ
オープンハウス 都市のリテラシーがまちへの愛着を裏付ける 伊藤香織
英国建築都市環境委員会(CAVE) 都市空間と人々の生活をつなぐ公的機関の可能性 武田重昭
・第2章 5つの論考
シビックプライドとは何か 伊藤香織
デリバリーのためのデザイン 紫牟田伸子
パブリックライフがつくる風景 武田重昭
変わるコミュニケーション 榎本元
シビックプライドを創る 松田朋春
コラム シビックプライド・プレリサーチ 杉本浩二
・第3章 提案
・おわりに 紫牟田伸子
著者:伊藤香織+紫牟田伸子監、シビックプライド研究会
出版社:宣伝会議
サイズ:A5
ページ数:221
発行年:2008.12
