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鏝絵放浪記

セール価格 2,420円(税込)

滅びゆく左官職人の技「鏝絵」に魅せられた一人の写真家が、故郷大分を振り出しに、日本全国から中国・アフリカまで歩き続けた25年の旅の記録。図版多数掲載、巻末に日本鏝絵地図を収録。

■目次

・序章

僕と壁/旅の始まりの記憶

・1章 鏝絵曼荼羅

鏝絵との出会い

上を向いて歩こう/鏝絵基礎知識/鏝絵保存顛末記/鏝絵は壁の刺青か

鏝絵探訪

鏝絵探訪始まる/街道に残る鏝絵/謎の鏝絵師/因幡の白兎/原色あふれる看板土蔵/黒磨きの土蔵/戸袋看板とムカデ/大黒の里/鏝絵は地霊の刻印だ/流れ職人のマリア様/異界の手技/兎とワラニゴ/中国でルーツを探る

鏝絵を塗り出した職人たち

石州左官との出会い/石州左官を追いかけて/「四谷沓亀」こと吉田亀五郎/吉田亀五郎と青柳鯉市/大分の鏝絵職人/文明開化と鏝絵/飛騨左官・江戸萬登場/長八以前の鏝絵

・2章 石灰の世界

石灰ってなんだ?

壁の穴は土でふさげ/石灰と近代化/生石灰と消石灰/石灰を喰らう/南蛮漆喰を訪ねて/石灰窯と窯底灰/石灰余話

石灰をめぐる旅

毎時の石灰窯/島は石灰の博物館/喜界島のサンゴ灰/白灰窯のヘタツゴヤ/漆喰とドロマイト

・3章 壁と泥と職人と

土壁狂い

世界最大の泥のモスク/土壁と壁紙/シャモットと左官の技/ツバメの泥巣から

創るひとびと

わが師匠は庭師/サンワと左官/淡路の久住親方/日野病院/冬の左官/藁と土を求めて

・資料1 日本鏝絵地図

・資料2 索引・本書に出てくる鏝絵

・参考文献

・おわりに

著者:藤田洋三

出版社:石風社

サイズ:B6

ページ数:305

発行年:2001.04