大工になるなら性根を据えろ 棟梁が教える大工道
■目次
・序章 大工の心得
大工になるなら性根を据えろ/自分の精神を磨け
・1章 現代建築事情を考える
似て非なる木造住宅/外材をやめて国産材で家造り/日本の建築文化は乱れている/アメリカ大工が茶室を造った/アメリカで流行、軸組構法住宅
・2章 道具を語る
10ミクロン以下の削り屑/鉋刃の銘や刻印は信用するな/鉋刃の目利(見方)/大工技の心髄、一枚鉋/二枚鉋は一般的/二枚鉋は裏金を本刃に密着させる/裏出しの方法/裏押しの仕方/砥石の選び方/砥石の使い方/鉋仕込みと台直し/叩きノミの勲章/追い入りノミ・そのほかのノミの種類/柄のこしらえ方と研ぎ/鋸の両刃は明治30年前後に作製/歯振と目立
・3章 在来軸組木造住宅の各部の造り
土台/無垢の柱は様々ある/屋根勾配と小屋組み構造/尺杖と矩計杖
・4章 古代建築の始まり
ものつくりの喜び/普請好きな天皇/東大寺建造には凄い大材/大黒柱よりも太い垂木/ものつくりには歓びがなくてはならない
・5章 古建築を現代につなぐ
建築の変遷と屋根の移り変わり/床の歴史/現在の床構造/建具
・6章 快適な住まい造りをめざす
縄文人も知っていた/大工は木を知ることが大切/杉材と建物
・7章 屋根の葺き方様々
板葺き屋根/柿ぶき(柿板葺き)/曽根原家の板葺き屋根/杉皮葺き屋根/檜皮葺き屋根/茅葺き屋根
・8章 階段
階段の歴史/階段の種類/階段の手摺について/裏階段/蹴込み階段(側げた階段)/階段の原寸出し/側板に隅出し(けがき)/階段のきざみ/側板の取り付け方法/回り階段/ささら桁階段/中桁階段/ささら桁階段の手摺の施工/手摺と笠木との取り合い
・9章 天井
様々な張り方がある/天井の高さについて/天井回り縁/竿縁(棹縁)/天井板について/格天井
・10章 壁塗(左官)の歴史
壁の歴史/飛鳥時代から左官工事/海草糊で漆喰工法/城郭と茶室壁/京壁に魅かれる/日本壁(真壁)小舞/漆喰壁下地(木摺)
・終章 しつらい。もてなしの心 すべてに腰を据えて取組め
床の間の空間の意義/研ぎの心/手締めの心情
・あとがき
著者:前場幸治
出版社:東洋書店
サイズ:B5
ページ数:177
発行年:2007.12
