ランドスケープアーキテクト100の仕事
ランドスケープアーキテクト(RLA)の職能とは、人と緑の良い関係を「用(実用性や機能性)と景(景観性や美観性)」を踏まえながら色々な角度から考え、企画・立案・デザインし、さらには具体的な空間を作り上げ、守り育てていくことであるという。本書は、2005年に開催された「美しい国づくり ランドスケープアーキテクト展」で、仕事に携わったRLA自身が、具体的な事例を用いてその紹介したものをまとめたものである。
■目次
・「くらしの景」
1.アプローチの庭/洋の庭/和の庭/緑豊かな住宅地/原風景を取り戻す庭/海の庭/テラス庭園/緑の保全と再生/集合住宅経年問題への取り組み/武蔵野・国分寺モダンの庭/
・「界隈の風景」
交差する風景/シティホール・プラザ/創造性を生み出す子どもの遊び場/身近な公園の遊び場/新住宅地の街区公園/街の緑景/緑の歴史の継承/総合設計制度による緑地/屋上ビオトープ/ショッピングセンターのランドスケープ
・「みどりの景」
都市のみどりを守り育てる/都心公園のリニューアル/学校防災公園/陸上競技場に庭園の発想/田園文化を楽しむ交流空間/陶造形展示公園/プールと自然再生が両立する公園/プール公園に庭園の発想/動物園のランドスケープ/企業誘致を促す魅力ある環境づくり/海辺のランドスケープ/広域公園のランドスケープ/国営公園のランドスケープ/海浜植生景観の保全/都市再開発と緑地保全/多機能交流拠点のランドスケープ/地域のプライドをつくる公園計画/風景によるイメージアップ戦略/下水処理場屋上のランドスケープ/墓苑のランドスケープ
・「伝統の景」
現代に日本庭園をつくる/借景式に池泉廻遊式庭園/歴史的空間の再現/地域の代表的景観を再現/海外のイベントガーデン/世界遺産の日本庭園/桃山文化の庭園を再現/砂漠の国の日本庭園/古民家再生のランドスケープ/歴史公園のランドスケープ
・「学びの景」
みんなでつくった学校トンボ池/学校ビオトープの実践/大学キャンパス計画/生態観察施設/自然観察の公園/風景と化した植物温室/人と自然の共生の場
・「道の景」
通りのランドスケープ/都市河川沿道のランドスケープ/高速道路休憩施設のランドスケープ/沿道の環境整備
・「水の景」
都市と農村を結ぶ水のみち/河川に沿った緑地のランドスケープ/多自然型川づくり/生物多様性の回復/庭園砂防/桜並木の保全と涌水の復元/生物多様性の回復/海岸線の風景づくり堤防の修景「海上庭園」/港を渡る景
・「集いの景」
宿泊施設の庭/屋外美術館のランドスケープ/展望台のランドスケープ/リゾートのランドスケープ/都市型テーマパークのランドスケープ/リゾート型テーマパークのランドスケープ/「ジャパンフローラ」2000/21世紀・庭園都市への誘い/Floriade2002/リゾート地域の再生/EXPOのランドスケープ
・「協働の景」
住宅地の街区公園/タウンハウスの共有の緑/団地住民による管理をコーディネイト/自然と人が共生する広場づくり/区民施工による森づくりの実践/尺丈山百種の森づくり/樹林地の育成管理/地域の宝、森をみんなで守る/里山保全管理の実践/阿蘇の草原景観維持活動/ヘルスプロモーション/RLAのNPO活動/NPOへの活動支援/企業による地域間交流支援
・「匠の景」
群馬県みなかみ町農村景観整備/温泉地の景観整備/ユニバーサルデザインの景/病院・福祉施設・公園の連携
著者:
出版社:東京農大出版会
サイズ:A5
ページ数:116
発行年:2007.01
