サイドウェイ 建築への旅
ある日、すべてを捨てて旅に出ようと決めた。求めていた「建築」を探すために。創り手として生きるために、あえて選択した「廻り道」。それは、世界の建築を訪ねる旅だった。8ヵ月の旅の道程で出会った、街、風、光、音楽。そして見い出したものとは・・・。若き建築家が世界の名作建築との出会いを映画や音楽などの話題とともに、美しい写真やスケッチとともに綴った爽やかなエッセイ。
■目次
・はじめに
・春風 「旅人」になるまで
・岩に切り取られた空 トルコの大地から
・深い蒼の向こうには エーゲ海
・「軽蔑」 カプリ島マラパルテ邸
・建築は詩たり得るか ブリオン墓地
・それぞれの時を刻む水 ヴェネツィア
・音楽的空間 ラ・トゥーレットの修道院
・目を射る光と静寂の中で ロンシャンの礼拝堂
・粗い石 プロヴァンスの三姉妹
・未完の形 ガウディの建築とバルセロナ
・アンダルシアの太陽 グラナダ・セヴィリア
・封じ込められているものは ウィーン
・低い太陽 デンマークとスウェーデン
・手の痕跡 アルヴァ・アアルトのフィンランド
・人の居場所 ニューヨーク
・ハレーション マーク・ロスコの芸術
・そこに建築があること フランク・ロイド・ライトの落水荘
・夕焼けの美しさは キンベル美術館
・オキーフの見た色 ニューメキシコ
・ここにしかない光 ルイス・バラガンとメキシコ
・次の始まりに向かって あとがきに代えて
・主要参考文献リスト
・スケッチ・写真リスト
著者:廣部剛司
出版社:TOTO出版
サイズ:A5
ページ数:287
発行年:2006.07
