建築に内在する言葉
「私たちの日常はどのようにして世界に開かれるのか?」
坂本一成の40年にわたる研究と設計活動における思考の過程を綴った論考集。
本書は坂本にとって、建築をその構成要素や空間概念、更にはビジュアルとしての図像性といった側面から多角的に分析、解釈しようという作業であり、また自身の作品へのリアリティーを裏付けるためのものでもあったという。本書は、「建築とは?」「住まうとは?」といった根源的な問題を解き明かそうと真摯に追求し続けてきた自己との対話の軌跡であり、現代における建築の意味を問う一冊である。
■目次
まえがき
序 建築構成の修辞と論理、そして詩学
自由で開放的な、そしてニュートラルな建築の空間
第一部 建築の修辞
I 住宅・建築の意味作用
・「住むこと」、「建てること」、そして「建築すること」
・建築での象徴作用とその図式・・両義的なことの内に
・覆いに描かれた「記憶の家」と「今日を刻む家」
・・建築でのアイデンティティと活性化/建築の外形を例として
II 建築の構成
・構成の形式としての建築
・閉鎖から開放、そして開放へ・・空間の配列による建築論
・「スモール・コンパクト・ユニット」と「アイランド・プラン」による都市居住と都市環境
・構成形式と現実の緊張関係によるスケールから生まれる詩的インパクト
第二部 建築意匠の論理
I 建築構成の基盤
・柱の意味の基盤・・実体と表徴のあいだに
・部屋の意味の基盤・・異化と同化のあいだに
II 建築における図像性
1.環境としての建物と対象としての建物
2.所有対象としての住宅
3.建築の形象の記号作用と象徴作用
4.建築の空間
5.建築での図像性とその機能
著者:坂本一成
出版社:TOTO出版
サイズ:220×150
ページ数:317
発行年:2011.01
