小さな矢印の群れ 「ミース・モデル」を超えて
シーラカンス小嶋一浩、初の書き下ろし著作。「開いた場」的モデルを展開する思考と実践。
地域性に関わらずどこでも成立し、量産されている20世紀の箱型建築、「ミース・モデル」ではなく、空気、光、人などの流れを「小さな矢印の群れ」としてとらえ、それらが活き活きと流動する「開いた場」的モデルへの思考と実践を作品を通して紹介する。
密閉することで建築を外部から独立させるのではなく、外部空間の快適な状態へ建築をすべり込ませ、雑木林の中を散策するような空間の実現へ向けた、著者の意志がつづられている。
■目次
・はじめに
・一章 「小さな矢印」が自在にうごく場所を、建築を通してどう生み出せるのか?
・二章 黒と白
・三章 Fluid 流れるもの
・四章 Cultivate 耕すように建築する
・五章 自然・集落・都市 20世紀の前と後
・六章 雑木林的:空間の問題として
・七章 「小さな矢印の群れ」から「白の濃淡」へ
・あとがき
著者:小嶋一浩
出版社:TOTO出版
サイズ:四六
ページ数:196
発行年:2013.11
