TANGE BY TANGE 1949-1959/丹下健三が見た丹下健三
戦後から4年がたち、日本が少しずつ復興を遂げつつある1949年から高度成長時代を迎えようとしていた59年までの10年間(36歳から46歳まで)、世界的建築家の階段を上り始めた丹下健三がカメラを通してみていたものとはなにか?
1949年~1959年の10年間にわたり、丹下健三本人が撮影した写真(35ミリフィルムコンタクトシート81枚)を原寸で再現。当時の論考や対談とともに一挙収録した異色の写真集。※このコンタクトシートは、これまで遺族の下で大切に保管されてきた貴重な丹下健三の資料であり、これまで未公開のもの。
■目次
・丹下健三と出会うこと 岸和郎
・丹下健三略歴
・丹下健三が見た丹下健三:1949-1959
I. 都市のコアと建築のコア
広島平和記念公園
随筆 五万人の広場≪広島ピース・センター完成まで≫ 丹下健三
東京都庁舎
随筆 都庁舎への疑問に答える 丹下健三
II.大空間への挑戦-広島子供の家、愛媛県民館、図書印刷原町工場
広島子供の家
愛媛県民館
図書印刷原町工場
対談 古い構造を「流行」に仕立てる 丹下健三、坪井善勝
III.伝統との対峙-住居(自邸)、桂離宮、龍安寺
住居(自邸)
座談会 特集:現代建築 丹下健三、清家清、吉阪隆正、勝見勝
桂離宮
龍安寺
随筆 グロピウスの残した余韻 丹下健三
IV. RC表現の模索-倉吉市庁舎、墨会館、今治市庁舎・公会堂
倉吉市庁舎
墨会館
今治市庁舎・公会堂
随筆 無限のエネルギー:コンクリート 丹下健三
V. 外部との交流:グランドツアーと舞台芸術
初めてのイタリア
サンパウロ・ビエンナーレ 丹下健三
報告書 ビエンナーレ展の焦点
ミラノ
インド
随筆 無限のエネルギー:コンクリート 丹下健三
「法隆寺」の舞台装置
随筆 舞台装置処女作-「法隆寺」の舞台装置を終えて 丹下健三
VI.50年代を統合する建築から60年代へのプロローグ
香川県庁舎
随筆 香川県庁舎 丹下健三
MITでの設計講義
論文 建築・都市について II.TechnologyとHumanity 丹下健三
・資料と年表から読み解く丹下健三の1950年代
年表-戦後から東京オリンピックまでの丹下健三を取り巻く3つの位相
海外渡航の旅程詳細と関連資料について
・グラフィックデザイナーが見た丹下健三 原研哉
著者:
出版社:TOTO出版
サイズ:310×270
ページ数:252
発行年:2015.01
