LIVING IN PLACE
「LIVING IN PLACE」。これはFieldofficeが時空と手に手をとり、獲得してきた「自主的な空白」の地域実験であり、うっかりすると出てくる、ポストコロニアル的な自我の放逐に挑戦し、政治上の慣習と衝突することでもある。-黄聲遠
フィールドオフィス・アーキテクツは、黄聲遠によって設立され、台湾の宜蘭(イーラン)県を中心に活動を続けている。本書は、市民や行政を巻き込み、時間をかけて宜蘭の地に理想郷を築きあげた彼らの初の作品集。建築やランドスケープに留まらず、独自に予算を取り付け、橋や遊歩道といった公共事業まで創出してしまう彼らの活動を、豊富なテキストと写真・図面を中心に紹介。台湾で最も注目されているフィールドオフィス・アーキテクツの魅力を解き明かし、地方で設計する喜びを存分に伝える一冊。
■目次
・序-リビング・イン・プレイス 黄聲遠
・黄聲遠とは何者か 小野田泰明
・青空の下で-フィールドオフィス年表
・台湾 宜蘭
・悟りI 時間と仲良く
・宜蘭湖畔旧市街生活回廊(第1束 維管束)1995-2008
・湖畔活動
宜蘭社会福祉センター、楊士芳記念林園
西堤屋根付橋・宜蘭河堤グリーンベルト
鄂王光小道、津梅橋遊歩道
・第1束 維管大地図
・Diu Diu Dangと蘭城三日月計画(第2束 維管束)2014-
・第1+第2束 維管束大地図
・Diu Diu Dang活動
Diu Diu Dang森林、宜興路歩道+宜蘭鉄道倉庫再生+童話公園
・三ケ月活動
宜蘭酒造所再生、宜蘭誠品書店(インテリアデザイン)
中山小学校体育館+中山公園と周辺地域の再活性化+156通り
宜蘭美術館(旧台湾銀行宜蘭支店のリノベーション)
・城南地区遊歩道2009-
・Diu Diu Dang 高架橋下遊歩道
・蘭陽女子高校前歩道再生
・第1+第2+第3束 維管束大地図
・悟りII 山と海と水と土の間に暮らして
・フィールドオフィス建築学校
・石碑金面展望台
・礁渓生活学習館
・員山神風特攻機オン体壕ランドスケープ博物館
・冬山河水門横公共トイレとランドスケープ
・大坑取水所 武老坑石堰
・マスタープラン(礁渓温泉地域+流水路+カバラン水公園)
・砂丘ランドスケープ美術館(荘園旅客サービス区)
+利澤焼却場ランドスケープ戦略
・悟りIII 大キャノピーとランドスケープの参考線
・三星役場全天候型広場(ネギ棚)
・樟仔園歴史物語公園
・羅東文化工場
・悟りIV 自分自身の体で記憶し、慣れてしまった時間は自然に忘れる
・櫻花陵園D区納骨廊
・櫻花陵園入り口橋+サービスセンター
・渭水之丘/櫻花陵園
・雲門新家
・専門、一体何のために? 黄聲遠
著者:フィールドオフィス・アーキテクツ(田中央工作群)+ホァン・シェン・ユェン(黄聲遠)
出版社:TOTO出版
サイズ:A5
ページ数:288
発行年:2015.07
