
国立代々木競技場と丹下健三 成長の時代の象徴から、成熟の時代の象徴へ
世界遺産登録を目指す国立代々木競技場。
丹下健三はどのようにしてこの偉大な建築物を作ったのか。施設はどのように使われ、また管理されてきたか。代々木競技場を評価するうえで欠かすことのできない5つの視点を提示し、縦横に論じる。
■目次
第1章 朝日新聞紙面から読み解く代々木競技場
スポーツの殿堂、エンタメの檜舞台
国家の催事と五輪のレガシー
第2章 丹下健三による建築作品の5つの特徴
近代と伝統:丹下が目指した建築の解体
戦争と平和:慰霊の広場建設
戦後民主主義と庁舎建築
高度経済成長と情報化社会
第3章 都市デザインから読み解く代々木競技場
戦前の代々木、戦後の代々木
第4章 建築デザインから読み解く代々木競技場
代々木競技場の設計プロセス
代々木競技場の建設プロセス
第5章 運営方針と保全改修から読み解く代々木競技場
1964-1973年:3つの運営方針と地盤沈下
1973-1978年:オイルショックと改修工事の要望書
1978-1992年:「増税なき財産再建」と国際スポーツフェアの開催
1992-2001年:稼働率の上昇とそれに即した増改築
2001年以降:独立行政法人化とアスベスト除去工事
代々木競技場の施設更新・改修工事の履歴
第6章 まとめ
著者:豊川斎赫
出版社:TOTO出版
サイズ:四六
ページ数:264
発行年:2021.03