人は住むためにいかに闘ってきたか 欧米住宅物語 新装版
本書はアメリカ、イギリス、フランス、旧西ドイツについての居住権運動の現代史である。1990年新潮選書から刊行され長らく絶版になっていた「欧米住宅物語-人は住むためにいかに闘っているか」の新装版である。欧米の豊かな住宅環境は住民たちの様々な主体的な運動によって勝ち取られてきた。米英仏独等を現地訪問に基づき、その現況と住宅改善運動の歴史を紹介するとともに、彼等の住宅をめぐる「生き方」の追求を通じ、わが国の住民運動と草の根民主主義の成長を促す。
■目次
・新装版への序
・プロローグ
・第一部 アメリカのデモクラシー
シカゴのルネッサンス/不動産会社が寄付したドヤ街女性センター/まちづくりは住民合意で
・第二部 イギリスの社会主義
戦争便乗の家賃値上げは許さない/住宅かけこみ寺「シェルター」/キャシー・カム・ホーム/
・第三部 フランスの居住思想
ラ・クールヌーヴの反乱/それは一人の幼児の凍死から始まった/「宮殿」に住む低所得者
・第四部 西ドイツの社会哲学
シュトルベルクの闘い/生まれ変わったシュトルベルク
・エピローグ/あとがき/参考資料・文献
著者:早川和男
出版社:東信堂
サイズ:190×130
ページ数:306
発行年:2005.11
