イタリア・ファシズムの芸術政治
「ファシズモの芸術」とは何か?
政治権力による桎梏のもと、グラムシ、ゴベッティらの卓抜な批評によって浮上するモダン・アートの可能性/不可能性を、絵画・建築の豊富な実例を通して検証する。
■目次
はじめに「芸術政治」の展望と方法:アントニオ・グラムシに倣って
第1章 批評家と画家の行方:ピエロ・ゴベッティの絵画論
第2章 ファシズム芸術をめぐる葛藤:ジュゼッペ・ボッタイの文化政策論
第3章 美術史学の政治化:リオネッロ・ヴェントゥーリの美術論
第4章 批評と生への眼差し:エドアルド・ペルシコの建築批評論
第5章 ファシズム文化のための攻防:ジュゼッペ・ボッタイの芸術戦略論
おわりに:様式の不在から多面性へ
著者:鯖江秀樹
出版社:水声社
サイズ:A5
ページ数:276
発行年:2011.06
