都市デザイン シリーズ後藤新平とは何か 自治・公共・公共・平和
植民地での経験と欧米の見聞を糧に、震災復興において現代にも通用する「東京」を構想した後藤新平。その膨大な著作群から「自治」や「公共」といったテーマを軸に論考を精選して編集するシリーズ。本書では「都市デザイン論」を取り上げ、識者の解説と共にまとめられている。
■目次
「シリーズ 後藤新平とは何か-自治・公共・共生・平和」 発刊によせて
・序 日本近代都市計画の父
・I 後藤新平のことば
・II 後藤新平「都市デザイン」を読む-識者からのコメント
後藤新平の都市論-四つの視点 明治大学大学院教授 青山やすし
後藤新平の「ウルバニズム」 法政大学教授 陣内秀信
都市衛生と文化 青山学院大学教授 鈴木博之
後藤新平の公の視点 工学院大学教授 藤森照信
・III 台湾・満洲の都市デザイン
後藤新平の台湾ランドスケープ・デザイン 田中重光
後藤新平と満鉄が造った都市 西澤泰彦
(コラム)日本の上下水道・衛生工学の父、バルトン
正三角形の謎-旧大社駅
・IV 後藤新平の都市デザイン論 後藤新平
都市計画と自治の精神(1921年)
(コラム) 都市研究会と「都市公論」
東京市政要綱 (1921年)
(コラム) 東京自治会館 /後藤邸の洋館とレーモンド
帝都復興の議(1923年)
(コラム) 復興小学校と小公園-佐野利器と後藤新平/同潤会アパート
帝都復興とは何ぞや (1924年)
復興の過去、現在および将来 (1924年)
(コラム) 隅田川の復興橋梁と太田圓三/
ああ、東京市全面積の五分の一が無租地とは!
都市計画と地方自治という曼陀羅(1925年)
(コラム) 失敗は予見の裏返し
・解説 後藤新平・都市論の系譜 青山やすし
・解題
著者:後藤新平没八十周年記念事業実行委員会
出版社:藤原書店
サイズ:四六
ページ数:287
発行年:2010.05
