ホーム 家屋とひとの民族誌 北タイ山地民アカと住まいの相互構築誌

家屋とひとの民族誌 北タイ山地民アカと住まいの相互構築誌

セール価格 9,240円(税込)

伝統を重んじる人々の村落観や家屋モデルを分析し、その霊的世界観や慣習的知識を抽出。人類学と建築学の方法論を融合した論考。

■目次

第一章 家屋のパースペクティブ

 一 本書の目的と方法論 「アカの家屋」をめぐる問題を手がかりに

 二 家屋はどのように扱われてきたか

 三 フィールド

 四 フィールドワーク

第二章 生活の舞台1 ロゥチの村落

 一 領域の画定

 二 稲の播種

 三 まとめ 村落の時空間の組織

第三章 生活の舞台2 ロゥチの屋敷と家屋

 一 屋敷と家屋の空間

 二 家屋の構法

 三 まとめ 屋敷と家屋の組織

第四章 女性 豊かさを運ぶ存在

 一 住まい方

 二 世帯における女性の役割

 三 まとめ 世帯の理想像

第五章 神話 家屋理解の知的道具

 一 空間の表象

 二 神話における家屋のイメージ

 三 まとめ 神話の作用

第六章 霊的存在 空間を組織する鍵

 一 「内部の霊」 祖霊

 二 「外部の霊」 自然界の霊

 三 まとめ 人と霊的存在の相互補完的関係

第七章 枠組みからの逸脱 ザンサンホ再考

 一 ザンサンホとはなにか

 二 「指導者」のザンサンホ

 三 家屋とザンサンホ

 四 まとめ 解釈の多様性

第八章 祭壇を捨てる 「生き方」をめぐるキリスト教徒とロゥチの議論

 一 タイのアカに対するキリスト教布教の歴史

 二 B村のキリスト教徒

 三 キリスト教徒とその家屋

 四 まとめ 揺れ動く人と家屋

第九章 結論と今後の課題

 一 総括

 二 人と家屋の相互構築

 三 今後の課題

著者:清水郁郎

出版社:風響社

サイズ:A5

ページ数:429

発行年:2005.03