
マカオの空間遺産 観光都市の形成と居住環境
過密都市マカオについて、古地図を読み解きながら、現代の都市空間に継承された痕跡がどのように活用されているのかを紹介。カジノだけでないマカオの都市に埋め込まれた街の面白さは、現地の見聞記などを各章の随所に添えることでいっそう味わい深く、学術研究の図書には得がたい好著。またこれからの観光都市のあり方についても提示している。
■目次
序章 マカオの歴史概略と都市空間の拡大過程
1章 ポルトガル人が野望を託した「丘陵地」
2章 クリスチャンシティの形成とその文化的役割
3章 歴史的な空間遺構としてのオープンスペース
4章 クリスチャンシティに継承された歴史的建造物と路地の日常
5章 近代化を迎えたマカオの都市構成の変化
6章 沿岸部での大規模開発と新馬路
7章 観光都市へのあゆみ
終章 マカオの都市空間に継承された 重層的な空間遺産と再生戦略
著者:是永美樹
出版社:萌文社
サイズ:A5
ページ数:302
発行年:2017.10