デザイン工学の世界
芝浦工業大学デザイン工学部の教授たちによる執筆で、建築、都市計画、製品、IT関連など、いまあらゆる分野で期待されているデザインエンジニアをめざす方たちに向けて、デザイン工学の目的、プロセス、その手法について丁寧に解説した入門書。写真や図版が豊富に用いられ、デザイン全般に興味がある人にもわかりやすく読める。
■目次
1章 私たちの社会・産業とデザイン
・デザインとは、デザイン工学とは
デザインの意味/デザインの対象/デザイン工学/製品づくりのプロセス
製品づくりの目標設定/人間の欲求とデザイン/自習のポイント
・建築・空間デザインの歴史と近代化
木造の建築と都市/西洋の建築と都市/近代建築の誕生/近代都市計画
江戸から東京へ/日本の近代建築/戦災復興と高度成長/ポストモダニズム
自習のポイント
・プロダクトデザインの歴史と近代化
手作りの時代/産業革命・量産と分業/アーツ・アンド・クラフトからドイツ工作連盟
バウハウスからウルム造形大学/アメリカのデザイン/近代日本のデザイン
情報革命とデザイン/自習のポイント
2章 様々なデザイン分野
・現代の建築・空間デザイン
身体感覚/仮想空間/空間図式/構造形態/素材表現/景観創出
自習のポイント
・現在のプロダクトデザイン
生活用具のデザイン/移動機器ののデザイン/自動車のデザイン/生活家電デザイン
AV機器デザイン/情報機器デザイン/住宅設備機器デザイン
生産加工・産業機器のデザイン/自習のポイント
・現代のエンジニアリングデザイン(メカトロ・組込み)
(ロボットのデザイン)ロボットのいる生活/ロボットの機能と仕組み
(IT機器のデザイン)IT機器のデザイン/IT機器の機能と仕組み
(サービスのデザイン)役に立つサービス/使いやすいサービス
自習のポイント
3章 デザインを製品化するエンジニアリング(デザイン工学)
・デザインを支える設計技術
(メカトロ機器とコントローラの設計)メカトロニクス/マイクロコンピュータ
アクチュエータとドライブ技術/センサの働き
(ハードウェア設計技術)モーションコントロール/ロボットシステムの設計技術
(ソフトウェア設計技術)システムのシナリオ/ソフトウェアのモデリング
プログラミング
自習のポイント
・デザインを支える製造技術
(製品づくりの基本・金型)金型と製品/プレス金型/射出成形金型
金型のCAD・CAM/CAE/計測/形をつくる切削加工/形をつくる放電加工
(製造の自動化)組み立て作業の自動化/産業用ロボット
自習のポイント
4章 デザイン工学が切り拓く社会と産業
・建築・空間デザイン
コンパクトシティ/アルゴリズミック・デザイン/モビリティのデザイン
保全型景観デザイン/環境建築/都市の再生/リノベーション
自習のポイント
・プロダクトデザイン
ユニバーサルデザイン/感性デザイン/エコロジーとデザイン
ユーザーインターフェースデザイン/近年の様々なデザインの取り組み
自習のポイント
・エンジニアリングデザイン
ホームロボットサービス/ハードウェア・ソフトウェアコデザイン
ユビキタスコンピューティング/リチウム電池/光学素子
形をつくる積層造形/軽くて強いCFRP
自習のポイント
5章 これからのデザインエンジニアに期待すること
・社会が求める技術者像
・デザイン能力の育成
・内部機能と外部機能の融合
・T形人材を目指す
・デザインエンジニアの進路
著者:芝浦工業大学 デザイン工学部
出版社:三樹書房
サイズ:A5
ページ数:221
発行年:2011.04
