いい<家>をつくりたい
建築と人々のコミュニケートを持続させる空間と成るためのキーは、場所性に基づいて構想された原型としての空間である、と考える室伏次郎氏の本。第1章では建築家と施主のものがたり、と題して「大和町の家」「北烏山の家」などの施主へのインタビューと設計者のコメントで、それぞれの住まいの息吹を伝えてくれる。2章では、風呂場に住みたいという山本容子氏や佐藤学氏との対談。その他、植田実氏の論文、住宅30年史など盛りだくさんの内容で、室伏氏の周辺を浮かび上がらせる。
■目次
I 建築家と施主のものがたり
大和町の家
北烏山の家
熱海のアトリエ住居
成城の家2
スタジオK
II 住まいの対談
風呂場に住みたい 室伏次郎X山本容子
子ども部屋は子ども部屋でいいのか 室伏次郎X佐藤学
隠れ家願望からは快適空間は生まれない 室伏次郎X中原洋
III 建築家は何を考えているのか
「埋め込まれた建築」校註 文・植田実
部屋 部屋と部屋 建築
ものともの 建築と生活
IV 住宅作品三〇年史
epilogue 1999 曖昧な個、離散する孤
著者:室伏次郎
出版社:光芒社
サイズ:A5
ページ数:185
発行年:1999.07
