図説 西欧の修道院建築
ザンクト・ガレン、クリュニー、モン・サン・ミシェル、フォントネー、ル・トロネ……等々、敬虔で静謐なたたずまいが今なお人々を惹きつけてやまないヨーロッパの著名な修道院の数々を取りあげ、それぞれの修道会の理念が、どのような空間として体現されたかを、図版、一次文献などを駆使しつつ、立体的に解説した名著。各修道院の文化史的背景がよくわかるのはもちろんのこと、修道院・修道会の歴史をヴィジュアルに辿るのにも便利な一冊。図版約200点。
1974年、鹿島出版会より刊行され、品切れ中だった「西ヨーロッパの修道院建築」の新版となります。
■目次
第1章 修道会戒律と建築計画
第2章 出発点
エジプトの陰修士および修道士/大バシレイオス/シリアの修道院文化
聖アウグスティヌスの戒律/ガリアのトゥールとレラン/アイルランドの修道思想
ヌルシアのベネディクトス/ベネディクト会修道院配置形式の成立/
カロリング朝時代の大修道院
第3章 ザンクト・ガレンのユートピア
第4章 クリュニー
歴史/オディローの修道院(第二クリュニー)
ペトルス・ヴェネラビリスの修道院(第三クリュニー)
モワサックとラ・ドーラドの回廊
第5章 シトー会修道院
新修道会/二つのエピソード/清貧命令と命令
シトー会修道院の理想的平面図/模範形式としてのクレルヴォー/形式の展開
第6章 カルトゥジオ会修道院
第7章 托鉢修道会の修道院
第8章 修道院国家、修道院都市、修道院城
修道院という国家組織体/修道院と都市/ケルン/トゥールニュのサン・フィリベール
ザンクト・ガレン/メルク/グロース・コーンブルク/モン・サン・ミシェル
サンタ・マリア・ポンポーザ/王宮としてのスペイン修道院/オビエド
王宮としてのシトー会修道院/エスコリアル
第9章 バロックの貴族修道院
第10章 修道院の世俗化と新しい動向
著者:W.ブラウンフェルス、渡辺鴻
出版社:八坂書房
サイズ:A5
ページ数:372
発行年:2009.09
