磯崎新の建築談議 第2巻 アクロポリス
『アクロポリス』をとおして《建築》を見る。
アクロポリスは建築の聖地であって、誰もが巡礼のように訪れざるを得ない。決定的な不動のモデルとなっている。
建築といえば、アテネのアクロポリス、とりわけパルテノンがひきあいに出される。建築と名がつくものすべての、いわば母のような存在のアクロポリス。無数の先行する事例のなかで、強烈な張力をもって迫ってくる。それはどうしてなのか。とりわけその影響力がヨーロッパに現れているが、どういう状態か。そして、日本の場合はどうか。伊勢神宮、法隆寺、桂離宮と比較されたことや、そして文化遺跡の修復問題などへ、話は幅広く展開する。
著者:磯崎新、篠山紀信、五十嵐太郎
出版社:六耀社
サイズ:A5
ページ数:185
発行年:2001.07
