左官 挟土秀平の生きる力
左官はいまや「絶滅危惧種」である。職人受難の時代に、「土壁」に魅せられて、型にはまらず、狂気なまでに疾走し続ける、稀代の左官職人挾土秀平が伝える、誇りある生き様を貫くための覚悟と勇気。
効率化優先という時代の趨勢に抗い、揺らぐことのない信念と夢への情熱を土壁に宿し続け、不遇にあえぐ職人たちの代弁者である挾土秀平は、時代を紡ぐソリストである。
■目次
・プロローグ
・第一章 土蔵から氷の壁まで
・第二章 セメントから土壁への道
・第三章 土壁の仕事には生きる喜びがある
・第四章 消えゆく日本文化と絶滅する職人たち
・第五章 フランスに学ぶ日本文化の素晴らしさ
・第六章 「歓待の西洋室」から始まる職人ルネッサンス
・待つことの喜び 挟土秀平
・解説 新しい時代の左官として 小林澄夫
著者:挟土秀平
出版社:六耀社
サイズ:四六
ページ数:220
発行年:2012.04
