建物の痕跡をさぐる 妻籠、大和の古代寺院、アンコール・ワット

普通は見落としてしまう痕跡が実は多くのことを伝えようとしている。奈良国立文化財研究所遺構調査室長などをつとめた遺跡調査のプロが、痕跡さがしの楽しみを豊富な実例で語る。

■目次

第一部　民家・町並みにのこる歴史の痕跡

・第一章　民家調査で痕跡を学ぶ

・第二章　道の町家　妻籠宿の上嵯峨家

・第三章　古文書から町並みの変化を読む

第二部　地中の痕跡が語る古建築

・第四章　山田寺金堂　消えた構造

・第五章　計画を変更していた薬師寺

・第六章　平城宮の大嘗宮跡

・第七章　足場穴　建上げる技術

第三部　東南アジアの建築との出会い

・第八章　ワット・プーと日本の寺院建築

・第九章　アンコール遺跡群での建物の復元

・第十章　「祇園精舎図」とアンコール・ワット

・第十一章　ベトナム　寧福寺積善庵の変遷

あとがき

索引