建築の幸せ
自分の家を建てる。自分の会社の社屋を建てる。みんなの学校を建てる。みんなの美術館を建てる。建築物を建てるということは夢であり、楽しく、幸せなことである。こうした建築という行為を建築家だけの幸せ、あるいは建築家と施主だけの幸せというものにせずに社会にとって幸せな行為にするにはどうしたらいいのか。生活環境プロデューサーと建築ジャーナリストという二つの肩書きをもつ著者が、社会にとって幸せである建築という行為を広く伝える。
■目次
・第一章
動くな/人生色々、建築家も色々。そして人生に建築家は必要だ/建築ジャーナリズムの端から見えてきたこと/コンサルタント不信が広がるわけ
・第二章
遠い昔とバブル建築を忘れてほしくない/あなたの町の公共建築の設計者選定について調べてみてください/あなたの町の公共文化施設は使われていますか/博物館の展示を誰が設計しているか知っていますか/誰のための住民参加か
・第三章
やってみてください。「」グー・チョキーパー」建築分類/B旧建築物再生計画は楽しい/その建築にもこの建築にも使われている「建築七つ道具」/デザイン教育の場は町の中に必要である/これから建築家紹介業のサバイバルが始まる
・第四章
デザインアドバイザーになって考えたことを伝えたい/美しいむらづくりは都市を超えることで可能となる
・第五章
芸術環境が芸術的にならない理由/まちづくりは景観形成を避けてとおれない
・第六章
駅から考えたまちづくり/温泉街の再生はデザインできる/商店街は生き残れるか/アンテナショップから見えてくる地方の実情
・第七章
魅力的な生活環境づくりの思いを持ち続けて
・あとがき
著者:中崎隆司
出版社:ラトルズ
サイズ:A5
ページ数:327
発行年:2006.03
