安全で長持ちする木の家 耐久性が住宅を変える
日本の住宅の構造体は木造が中心のため、燃えたり、腐ったり、シロアリにも食害を受けてしまう。そして木が弱くなると地震にも耐えられなくなり、長く保てない。それには安全で安心な家を造ることを考える工務店と共同して「丈夫で長持ちする家」を造ることが重要だ。本書では、専門家の講義をもとに家の大事なポイントである「劣化性・耐久性」について解説する。
■目次
・ガイダンス この本の使い方について
・はじめに 木造住宅の現況と社会的背景
・第1時間目授業 木造住宅革命 安藤直人
時代が求めた木質構造/長く住み続けるための木造住宅の性能として
木を現しで使うことの技術的進化/耐震性は耐久性から
規定を守り安全な家造り/木造住宅はプレカットによる金物工法が主流へ
木材の柔らかさ・曲がりやすさ-ヤング率・E/住宅は省エネルギー化へ向かう
コラム 地震に強い家造り
・第2時間目授業 木材の劣化と保存 今村祐嗣
建築材料としての木/木材の劣化/劣化から木と住まいを守る
・第3時間目授業 木造建築の耐久設計 中島正夫
木造住宅の耐震性と耐久性/現代木造住宅における耐久性能の考え方
現代木造受託の耐久設計
コラム 住宅における湿気・結露について
・おわりに わが家を造るにあたっての心構え
・課外授業 家を長く持たせるための知恵
著者:安藤直人、今村祐嗣、中島正夫
出版社:ラトルズ
サイズ:A5
ページ数:167
発行年:2010.05
