REQUIEM WORLD TRADE CENTER 鎮魂・世界貿易センタービル
ニューヨークのシンボル、繁栄の鏡だった<世界貿易センタービル>。1968年以来、さら地風景から鉄骨の組み立て、光の皮膚の外壁ガラス、輝くビルまでを撮り続けた日本人カメラマン・佐藤秀明の記録。巨大な鉄骨を見上げる当時のNYの人々。颯爽としたビジネスマン、工事現場の労働者、訓練をする消防士たち、寂しげな老人、ベトナム戦争後の疲れた若者たち‥‥。ビルが建ち上がっていく成長過程と、当時この地区に住んでいた人々の表情や生活をオーバーラップ。ビルが29年の生涯を閉じた今、この写真集は、我々が巨大なシンボルを喪失した意味を問いかける。写真集の枠を超えた貴重な記録である。
著者:佐藤秀明
出版社:マガジンサポート
サイズ:210×260
ページ数:200
発行年:2001.12
