京の庭の巨匠たち 1 重森三玲 永遠のモダンを求めつづけたアヴァンギャルド
作庭家であり庭園研究者、茶道史家であり茶室を設計する茶人、花道史研究家であり近代いけばなの理論家である重森三玲。美の理想を完璧なまでに追い求めた芸術理想主義者は、巨石を花のごとくに立て、色彩を加え、メッセージに満ちた立体造形芸術として庭を表現した。神がみと交信し、響あう空間としての超自然の庭を創造しようと試みるなかで、三玲の意識は、当然の帰結として普遍的な美・永遠のモダンを追求することに収斂・昇華した。その新しい感覚と挑戦のもとに多くの庭を21世紀に残した三玲は、当時もいまも伝統だけではあきたらない日本の若者たち、さらには欧米の人たちから熱い視線を浴びる。
■目次
・重森三玲という人とその周縁
・三玲庭園を読む
・庭と解説
・復元修復の庭
・21世紀は重森三玲をどう感じるか(座談会)
・重森三玲という恩師
・重森三玲の生涯と仕事
・庭園用語の解説
・掲載庭園の所在地と交通案内
著者:
出版社:京都通信社
サイズ:195×220
ページ数:120
発行年:2007.10
