京の庭の巨匠たち 3 小堀遠州 気品と静寂が貫く綺麗さびの庭
千利休、古田織部と並び称されるまでに新しい茶の世界を切りひらいた小堀遠州。カラー写真と解説で、その作品と生涯をとりあげる。郷里の近江と琵琶湖を思いつつ、絵画や建築、茶室、庭をプロデュースし、それぞれが響きあう一体感の創出に新境地を見だした遠州は、日本文化の系譜に巨大な足跡をしるした。その遠州好みを追究するにつれ、遠州の徹底したこだわりと研ぎ澄まされた感性が見えてくる。
■目次
・小堀遠州の生涯
小堀宗実
・遠州庭園の魅力
野村勘治
・遠州庭園と解説
金地院「鶴と亀の庭」/南禅寺方丈「虎の子渡しの庭」/元離宮二条城二の丸「八陣の庭」/仙洞御所庭園/孤篷庵「近江八景の庭」
・「伝遠州」庭園が語る「遠州好み」
野村勘治
・伝遠州庭園と遠州好みの庭園の解説
桂離宮庭園/曼殊院庭園/頼久寺「鶴と亀の庭」/龍潭寺庭園
・遠州の茶室 技法の奥に潜む美の真髄
中村昌生
・小堀遠州の遺産とその後遺症(座談会)
荒木かおり/熊倉功夫/小堀卓巌/野村勘治
・小堀遠州の生涯(年譜)
・庭園用語の解説
・掲載庭園の所在地と交通案内
著者:北岡慎也、田畑みなお、野村勘治
出版社:京都通信社
サイズ:195×220
ページ数:119
発行年:2008.10
