
B面がA面にかわるとき
注目の若手建築家、スキーマ建築計画率いる長坂常の初の著書。
スキーマ建築計画の中では「B面」と呼ばれている、社宅ビルを賃貸マンションにコンバージョンした「Sayama Flat」と、一戸建て家屋のリノベーションプロジェクト「奥沢の家」の事例を中心に、建築がどのように新しい「普段」を作り上げていくのかを、豊富な図版と共に提示する。自身による長文のテキストと、青木淳のほか、アーティスト、演劇作家という多様な視点からの寄稿によって、「B面」の価値観を「A面」へと変容させる。デザインは、SOUP DESIGNの尾原史和。「奥沢の家」の外壁に施されたフロッタージュの手法を模し、白インキが2回刷られた上に白でタイトルが箔押しされた表紙となっている。(英文併記)
■目次
・はじめに
・B面がA面にかわるとき
・WORKS
Bench 2
NADiff a/p/a/r/t
Utrecht @ IID
円山町の部屋
FLAT TABLE
カリガリ
Sayama Flat
対談 なかむらしゅうへい×畠中啓祐
・重層的建築
・奥沢の家
01 スネ夫の家
02 外壁のリノベーション
03 落書き建築
04 プロポーズにカーテン
05 陸屋根と三角屋根
06 屋根の上のベンチ
対談 なかむらしゅうへい×畠中啓祐
07 形がない
08 テクスチャがある
09 僕たちの身の回りにあるものは、本当はかっこいい。
・建築における「普段」
・寄稿
「純粋なブレ」青木淳/建築家
「正直さが導くこと」田中功起/アーティスト
「肯定としてのリノベーション」岡田利規/演出家
・happa
対談 なかむらしゅうへい×畠中啓祐
・奥付
著者:長坂常、スキーマ建築計画
出版社:大和プレス
サイズ:260×175
ページ数:144
発行年:2009.06