small Tokyo スモール・トーキョー
本書は、東京の矛盾の一つである『東京人の日常生活の現実(都市空間、建築物、慣習)の本質的な「巨大さ」と、世界最大の都市でありながら随所に抱える「小ささ」の驚くべき並列』を、さまざまな角度から捉えた都市論、建築論の成果をまとめたもの。
本書に収めた11本のエッセイは、地理学、都市論、景観設計、建築学、民族学、文化研究などの学術分野を背景とした、日本の環境と文化に関心と業績のある4大陸(豪州、アジア、アメリカ、欧州)10カ国出身の外国人の手による。ロラン・バルトは、日本理解とは「暮らしの技法の問題」を考える姿勢だと述べたが、これはその技法に関わる大きな問題設定、美学と倫理と快楽の融合への招待状である。
著者:ダルコ・ラドヴィッチ & ダヴィシー・ブンタム
出版社:フリック・スタジオ
サイズ:B5
ページ数:111
発行年:2012.05
