Serpentine Gallery Pavilion 2002 Toyo Ito with Arup
2002年7月12日、世界の建築界で最も注目を受けている伊東豊雄と、魔術師、鬼才と呼ばれる構造エンジニア、セシル・バルモンドが共同した建築が姿を現した。
ロンドン、ケンジントン・ガーデンズの一角、現代美術画廊サーペンタイン・ギャラリーが夏だけ開くパヴィリオンである。 17m角、高さ4.5m、住宅規模のケーキのようなヴォリューム。しかし、この建物には柱・梁がない。建物を覆うのはひび割れたガラスか? あるいは蜘蛛の糸か?
一見ランダムに見えるスチール・フラットバーの構造だが、バルモンドが導き出したアルゴリズムによる超合理的なネットワークなのだ。
伊東とバルモンドによる、幾何学的なインタープレイと対話を豊富なスケッチ、模型のスタディを通じてここに再現する。竣工写真のほか、鉄骨工場における駆体制作、建設現場の進捗状況など豊富な写真で辿る。
著者:伊東豊雄、セシル・バルモンド
出版社:建築・都市ワークショップ
サイズ:150×110
ページ数:128
発行年:2002.08
