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革命と住宅

セール価格 2,970円(税込)

革命は「家」を否定する。

社会主義の理念を実体化すべく生み出された、ソビエト/ロシアの建築の数々。しかしその実態は当初の計画からかけ離れ、狭小で劣悪な住宅環境と、建てられることのない紙上の「亡霊建築」に分離していく。理想と現実に引き裂かれた建築から見える、大国ロシアが抱える矛盾とはなにか。そしてそこで生きる人びとの姿はどのようなものだったのか。webゲンロンの人気連載「亡霊建築論」と「革命と住宅」が大幅な加筆のうえ一冊に。

■目次

・はじめに ソ連建築の二つの相

・革命と住宅

 ドム・コムーナ 社会主義的住まいの実験

 コムナルカ 社会主義住宅のリアル

 スターリン住宅 新しい階級の出現とエリートのための家

 フルシチョーフカ ソ連型団地の登場

 ブレジネフカ ソ連型団地の成熟と、社会主義住宅最後の実験

・亡命建築論

 ロシア構成主義建築とアンビルトのプログラム

 ソ連映画のなかの建築、あるいは白昼の亡霊

 スターリンのソヴィエト宮殿、あるいは増殖する亡霊

 フルシチョフのソヴィエト宮殿、あるいは透明なガラスの不透明性について

 ブロツキーとウトキンの建築博物館、あるいは建築の墓所

 ガラスのユートピアとその亡霊

著者:本田晃子

出版社:ゲンロン

サイズ:四六

ページ数:346

発行年:2023.10