芸術批評誌REAR(リア) 33号 土のしごと
土はもっとも身近で、当たり前にある自然のひとつ。一方で、その土地に固有な風土、文化、歴史を創りあげてきた。およそ百万年前に消えた東海湖が残した産物である粘土をもとに、多数の窯業地を抱えた中部地域。それ自体としては表現をしない土を、人は焼くことを通じて「かたち」を与えた。
■目次
・土と表現、そして建築 インタビュー:藤森照信
・多治見市モザイクタイルミュージアム タイルと土への思考 村山閑
・瓦のある風土 土の層を見据える インタビュー:山田脩二
・土の建築:版築のたのしみ 畑中久美子
・汗かく住まいづくり 浅野未紗子
・タイル新生史→名古屋陶磁器会館 村瀬良太
・「建築装飾としての陶板・タイルが生きる街を記録と記憶に残すプロジェクト」の経緯・現況・展望について 竹多 格
・陶と土 岡本太郎のモザイクタイル壁画 佐藤玲子
・土の摂理に委ねる 味岡伸太郎
・砂とラピスラズリ 尹煕倉
・益子・瀬戸・民芸─「土的なもの」の広がり─ 濱田琢司
・「陶土(つち)」というもの 糸魚川淳二
・土から生えたか 文化資本としての土 2008「土から生える」展を振り返って 安藤雅信
・土を教えること~多治見工業高校専攻科の今~ 伊村俊見
・美濃焼業界と教育・試験研究機関の歴史および展望 立花 昭
・土と試験場―産業と美術、その融合と乖離― 宮田昌俊
・瀬戸のやきものと土 服部文孝
・土から始まる 「美術館」へ、あるいは「資料館」へ・「愛知ノート」展 天野一夫
・愛知県陶磁資料館/愛知ノート/愛知県陶磁美術館 大長智広
著者:
出版社:リア制作室
サイズ:A5
ページ数:132
発行年:2015.05
