
マーク・マンダース マーク・マンダースの不在 The Absence of Mark Manders
彫刻や言葉、オブジェを用いたインスタレーションによって国際的に評価を集める美術家、マーク・マンダース。国内美術館ではじめてとなる個展開催にあわせて刊行された図録。
マンダースの作品は「建物としての自画像」という構想に沿って、その建物の部屋に置くための彫刻や言葉、オブジェの制作、作品が配置される空間全体をインスタレーションとして展開する。それは自身が架空の芸術家として名付けた「マーク・マンダース」その人の自画像を数々の作品を通して構築するという、きわめて大きな、そしてユニークな枠組みをもつ作品世界。
個展のカタログを兼ねた本書は、本邦初公開となるヴェネツィア・ビエンナーレに出品された作品や、重要な個展では必ず出品されてきた代表作を含む1000㎡に及ぶインスタレーション・ビューを今井智己が撮影。次章では、展覧会未出品20点を含む、計26点の作品について、マンダース本人によるテキストと図版で解説。その他作家のテキスト「マーク・マンダースの不在」「ドローイングのこと」や、スタジオ写真も収録した作家マンダースを読み解く貴重なモノグラフ。
著者:マーク・マンダース
出版社:HeHe
サイズ:B5変
ページ数:216
発行年:2021.06