
KISHIO SUGA 「もの」の存在と「場」の永遠
60年代末から70年代の日本に現れた美術動向「もの派」の代表的作家として知られる菅木志雄。その特長は、石や木、金属など日常的な素材を、並べる、曲げる、組み合わせる等、シンプルな行為により表現し、場所や人との関係性を見い出していこうとするものです。
本書は、故郷・岩手での大規模個展にあわせ刊行され、インスタレーション、レリーフ、ドローイング、写真、アクティヴェイションなど、多岐にわたる作品群から半世紀にわたる制作活動を振り返る作品110点超を収録。2 本の論考に加え、菅の最新インタビューも収録。既成概念を取り払い、独自の哲学の元、「もの」と「場」の本質を掘り下げることで、従来の美術の在り方を根本から問い直し続ける菅木志雄の活動を通覧するような作品集です。
著者:菅木志雄
出版社:HeHe
サイズ:B5
ページ数:148
発行年:2021.12