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ウィーン・スタイル ビーダーマイヤーと世紀末

セール価格 2,860円(税込)

憧れの都、ウィーン。私たちが「美しい」と感じる感覚の奥底には、ウィーン文化が流れています。洗練されたフォルム、日常を芸術に昇華する精神、そして人間の内面にまで届く深い装飾性そのすべてが、現代の美意識の源流として脈々と息づいているのです。

本書では、19世紀前半のビーダーマイヤーと世紀転換期という、ウィーンの生活文化における二つの輝かしい時代を取り上げ、銀器、陶磁器、ガラス、ジュエリー、ドレス、家具など、500余点の作品群を「ウィーン・スタイル」とし、その魅力を余すところなく紹介します。おしゃれな装丁で、ページをめくるたび、あなたはウィーンのカフェに座り、窓の外に流れる時代の気配を感じるでしょう。

「ウィーン・スタイル ビーダーマイヤーと世紀末生活のデザイン、ウィーン・劇場都市便り」展
パナソニック汐留ミュージアム2025年10月4日~ 12月17日

■目次
・「ウィーン・モダン」の母なる時代 1800–1900
 パウル・アセンバウム
・「ウィーン・モダン」20世紀美術への影響 2025年2月8日の対話
 エルンスト・プロイル×パウル・アセンバウム
・世紀末ウィーンの女性インフルエンサー(文化人・パトロン)たち
久保クネシュ幸子
・銀器でたどる「ビーダーマイヤー」―造形の起源(ルーツ)
・カタログ
序章―美意識としてのビーダーマイヤー
第1章
ビーダーマイヤー―ミニマルなかたちに宿る宇宙の雛形、日常を彩る劇場的な装飾
第2章
「総合芸術」、二つの時代―ビーダーマイヤーとウィーン・スタイル
第3章
ウィーン世紀末とウィーン工房―暮らしと時代をリードした女性たち
I. ウィーン世紀末と女性インフルエンサー(文化人・パトロン)
II. ウィーン工房―1903–1932
III. ウィーン工房の女性アーティスト・デザイナーたち
 Column 1 エミーリエの民族デザイン的ファッション
 Column 2 皇帝在位60周年パレードとウィーン工房―民族的モチーフの源泉
 Column 3 グループ「ウィーン家庭の芸術」
本展に作品が登場するウィーン工房の女性アーティスト、デザイナー・解説
第4章
ウィーン・エコーズ―「ウィーン・スタイル」の継承と共鳴
表舞台へ―ウィーン工房の女性たちの芸術と人生
アンネ=カトリン・ロスベルク
関連年表
主要参考文献
作品・資料リスト
フォトクレジット
「ウィーン・スタイル展」、その企画の潜在的欲望についての4章
新見隆

著者:

出版社:アートダイバー

サイズ:A5

ページ数:352

発行年:2025.10