
自滅する大都市 制度を紐解き解法を示す
深刻なヒートアイランド現象、地震火災に脆弱な木造密集地域、汚水は港湾・河川に流出し、渋滞は相変わらず。日本の都市の住みにくさは、迷信ともいうべき思い込みから制度的な枠組みができ上がり、利害が絡んで直せないことが原因だ。
本書では、それらの弊害を明らかにしながら、都市の「解剖・病理・モデル・治療」といった観点から4つに章を分け、人間のための住み良い都市のかたちを提言。都市再生は制度見直しに知恵を絞ることであって、何も巨額の公共投資を必要としない。東京五輪やIR、スーパーシティ構想への提言も。
■目次
第一章 いまの都市のかたち・・どうしてこうなった?
第二章 都市が壊れる・・このままで長続きするのか?
第三章 江戸の都市に学ぶ・・コンパクトな緑化都市の姿
第四章 未来の都市を探る・・パーツを見直し制度を改める
TOPICS
・東京五輪に公益性はあるのか?
・IRは都市に必要か?
・都市マネジメントの視点で捉えた新型コロナウィルス感染症対策
・スーパーシティ構想は、都市創生の切り札か?
著者:織山和久
出版社:ユウブックス
サイズ:四六
ページ数:255
発行年:2021.01