
彼岸の図書館 ぼくたちの「移住」のかたち
命からがらたどり着いた奈良県東吉野村でぼくたちが始めたのは、自宅を図書館として開くことだった。「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」という「実験」のはじまりとこれから-。
古代地中海研究者の夫・真兵と、大学図書館司書の妻・海青子。夫婦そろって体調を崩した4年前、都会から逃げるようにして向かったのは、人口わずか1700人の奈良県東吉野村。大和の山々の奥深く、川の向こうの杉林の先にある小さな古民家に移り住んだ2人は、居間に自らの蔵書を開架する「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」を開設します。
訪れるさまざまな人たちとの対話を重ねるうち、「ルチャ・リブロ」は単なる私設図書館を超え、山村における人文知の拠点へと発展していきます。
■目次
・命からがらの移住
・籠ること、開くこと
・土着の時代へ
・対談者
内田樹(思想家・武道家)、光嶋裕介(建築家)、神吉直人(経営学者)
坂本大祐(デザイナー)、東千茅(耕さない農耕民)、太田明日香(ライター)
野村俊介(茶園経営)、小松原駿(蔵人)、鈴木塁(ウェブ制作)
著者:青木真兵、海青子
出版社:夕書房
サイズ:四六
ページ数:284
発行年:2019.10