
懸造と山岳 Timeless Landscapes 4
自然の地形に抗い平面を構築すること、人間が自らの位置を確めるべく眺望を得ること、それらは建築が有する根源的な性質である。日本の国土の約7割を占める山地と丘陵地に、多様な形姿と創意工夫によって建つ「懸造」に焦点を当てる。
各地の際立って優れた事例を、建築写真の第一人者・小川重雄が撮影。本来カメラの持ち込みが禁止されている場所は、得難い御縁により特別な許可を得て実現。古建築の比例や大きさを決める木割を専門とする建築史家・伏見唯による解説「周縁の世界にある、周縁の構造」や、修理工事報告書からの図面を収録。
三仏寺奥院投入堂・愛染堂・不動堂・観音堂・地蔵堂/龍岩寺奥院礼堂/峰定寺本堂/笠森寺観音堂/岩屋神社境内社熊野神社本殿/不動院岩屋堂/日吉大社牛尾神社拝殿・三宮神社拝殿/天岩戸神社/観音寺左下り観音
■目次
・写真:小川重雄
・キャプション
・解説:伏見唯「周縁の世界にある、周縁の構造」
・図面
著者:小川重雄、伏見唯
出版社:millegraph
サイズ:304×230
ページ数:88
発行年:2025.06