
都市のルネサンス〈増補新装版〉 イタリア社会の底力
イタリアではじまった都市組織の概念、建築類型学を駆使し、ヴェネツィアやチステルニーノという複雑な都市を鮮やかに読み解く。「都市を読む」ことでみえてくる、都市や建物の構造や骨格、歴史や文化、暮らしや営み。それらを活かし人を主役に都市を蘇らせる「都市再生」の理論と手法を、ボローニャを例に紹介。
イタリアで見出した「都市の思想の転換」は、都市や建物をどうやって破壊から守り、保存し再生するか、また日本らしい都市再生を考えるうえで、今も示唆に満ちている。
(本書は品切れとなっていた『都市のルネサンス-イタリア建築の現在』(中央公論社、1978)『イタリア 都市と建築を読む』(講談社、2001)の増補新装版です)
■目次
序章 「都市と建築を読む」ことの面白さ
第一章 水の都ヴェネツィアへ
第二章 迷宮都市ヴェネツィアの歴史を読む
第三章 足と舟と五感で楽しむ町・ヴェネツィア
第四章 丘の上の真っ白な町・チステルニーノ
第五章 保存再生の先駆者・ボローニャ
終章 イタリアの輝きがまた戻ってきた
増補新装版あとがき
著者:陣内秀信
出版社:古小鳥舎
サイズ:四六
ページ数:254
発行年:2021.07