
ドイツ表現派紀行
ドイツ表現派は1920 年代の10 年間だけ活発になったドイツ固有の総合芸術運動で、この時代フランスはアールヌーボー、日本では大正ロマンと、世界各国がそれぞれに芸術を謳歌しました。ドイツ表現派はそれまでの建築様式と違って権力を誇示するような装飾はなく、バウハウスの合理主義的機能美もありません。一見矛盾に満ちた建築でありながら、建築が何かの形象を模倣した面白さがあるのです。
オランダ・アムステルダム、ドイツ・ケルン、ハンブルク、東ベルリン、西ベルリン、チェコ・プラハなど、表現派建築やその街の写真を撮りながら歩いた4 か月の道程。撮影から40 年という時を経て、未発表作品を多く含む写真集。
著者:北井一夫
出版社:PCT
サイズ:200×200
ページ数:88
発行年:2023.04