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今日ここにあって、明日消え去る 崇高の美学とタリア劇場

セール価格 880円(税込)

FORGET ESSAYS叢書巻次:1

「メランコリーと建築は<不在の空間>において一つとなり、そこで<事物が精神へ>変換された。」

一八六二年、シャンデリアの幻想的な光に満ちたリスボンの劇場が炎に包まれた。一五〇年後、当時のまま残された廃墟で、建築家は喪失の痕跡そのものを建築言語として昇華させる。暗闇と光が織りなす劇場に「未来の過去」が結晶化する。異なる結構的ニュアンスを持つホワイエ、舞台空間、パビリオンは互いに響き合い、作家性を超越する三位一体のダイアログを生み出す。

十八世紀の美学において重要な位置を占めた崇高の概念は、現代の建築的実践においていかなる可能性を持ちうるのか。『メランコリーと建築:アルド・ロッシ』の著者ディオゴ・セイシャス・ロペスは、自身が設計したリスボンのタリア劇場を手がかりにこの問いに挑む。

※限定250部 ナンバリング入

著者:ディオゴ・セイシャス・ロペス(著)、佐伯達也(訳)

出版社:FORGET BOOKS

サイズ:B6変

ページ数:48

発行年:2025.05